これからの君と話をしよう

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私的・2014年展覧会ベスト10

 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
 年が変わってしまいましたが、2014年に鑑賞したものランキングを行いたいと思います。
 私は毎年、その年に読んだ・鑑賞した中で印象に残った本や漫画や音楽のランキングを行っているのですが、
 今回は初の試み! 美術展など、展覧会などのランキングを行ってみたいと思います!
 また、いつも作っているランキングは「その年に読んだもの」などであって、「その年に発行されたもの」のランキングではないのですが、展覧会ランキングはその性質上、すべて「2014年に鑑賞したもの」になります。

 さて、では10位からいってみましょう!


10位 印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで 
愛知県美術館
20世紀最大のコレクションのクレラー=ミュラー美術館所蔵作品が来日!点画主義にフォーカスした美術展
 4月6日に鑑賞。思想的にいちばん興味深かったのは、マクシミリアン・リュス作品。政治運動にも深く関わっていたというところに興味を持ちました。工場や労働者を描いている作品が多いところに、強いメッセージ性を感じました。


9位 ねこ歩き(佐賀玉屋
写真展「ねこ歩き」オフィシャルブログ
 8月15日に鑑賞。とにかくかわいい猫写真がたくさんで、癒されました。
 観たのは佐賀ですが、来週、名古屋にもこの写真展が来るみたいなので、もう一度観に行ってみるつもりです。


8位 イメージの力(国立新美術館
国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO
 5月4日に鑑賞。愛知の友人に勧められ、東京在住の友人と観に行きました。
 とにかくボリュームたっぷりの展示でした。仮面の展示が多かったのが印象的。
 また、「実用目的で作られたもの」と「美術作品として作られたもの」が同じように展示されていたのも面白かったです。


7位 ソーシャリー・エンゲイジド・アートという潮流(アーツ千代田3331
http://www.art-society.com/researchcenter/wp-content/uploads/2014/09/LAFflyer1.pdf
 11月25日に鑑賞。なんらかの変革を試みるアートプロジェクトの事例が紹介されていました。iPadを利用した展示方法そのものも良かったと思います。
 いちばん私が興味を持ったのは、「不平合唱団」。世の中の不平不満を歌にして歌うプロジェクトなのですが、歌詞は思っていたよりも穏やかな内容のものが多く、面白かったです。


6位 現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展(名古屋市美術館
現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展|名古屋市美術館
 10月12日に鑑賞。愛知の友人と観に行きました。絵に添えられている文章に好きなものが多く、図録を買ってしまいました。


5位 BIWAKOビエンナーレヴォーリズ・メモリアル(滋賀県近江八幡市
Biwakobiennale
ヴォーリズ・メモリアルin近江八幡 | ヴォーリズ没後50年記念企画展2014年10月4日〜11月3日
 どちらも10月18日に鑑賞。関西にひとり旅に行ったときに立ち寄り、両方観ました。
 BIWAKOビエンナーレである意味印象的だったのは、川内倫子+ノーマティーディーの、暗闇の中で写真を映し出すという作品。
 川内倫子の作品は、後述する「これからの写真」展にも出ていたので、知ってる作家さんの作品を見つけて嬉しくなりました。
 大学時代の卒論では、ヴォーリズ建築にフィールドワークをしたりもしたので、ヴォーリズ・メモリアルもそれなりに楽しめました。
 また、展示だけでなく、近江八幡市のまちそのものも、歴史と情緒が溢れているとっても素敵なところでした。


4位 これからの写真
http://www.kcua.ac.jp/wp-content/uploads/PhotographyWillBe.pdf
 9月21日に鑑賞。チケットをもらったので、愛知の友人と観に行きました。
 この写真展、男性の裸の写真の展示が物議を醸したものですが、その写真も含めてとっても見ごたえのある写真展でした。
 震災関係の写真では、被災者を撮ることについて改めて考えさせられたり。
 裸同士の人間が並んだ写真では、裸であることによって、人間の身体の特徴を際立たせてしまうことにある種の残酷さを感じたり。
 生きものの死骸の写真を含んだ写真のスライドショーを観て、美と快不快について考えさせられたり。
 ジャンルの違う写真家さんたちの作品から、それぞれさまざまなことを考えさせられました。

 また、この写真展は「写真は『○○/××』ではない」という対比構造になったテーマが作家ごとに設定されていたのですが、そういう二項対立の図式を使っているものは個人的にはすごく好みです。そういう意味でも、観ていて楽しかったです。
 図録も買ってしまいました。


3位 ヤンキー人類学(鞆の津ミュージアム)
ヤンキー人類学 - アール・ブリュット 鞆の津ミュージアム
 7月20日に鑑賞。友人の紹介でこの展示を知り、青春18きっぷで福山まで行って見てきました!
 ヤンキー文化に関するものがあれこれ展示されていました。
 とにかく派手で華やか。素直に観ていて楽しい。
 人類学、なんて単語の入る展示ですが、小難しいことは抜きに楽しめました。
 また、福山、というか鞆の津ミュージアム近くは街並みもレトロで素敵なところです。海も近くて、気持ちのいいところでした。


2位 谷川俊太郎 ことばとアート展(文化フォーラム春日井・ギャラリー)
イベント詳細|公益財団法人 かすがい市民文化財団
 3月23日に鑑賞。翌週も観に行こうかと思ったくらいに気に入りました。
 ことばのうまみや面白さを丁寧に引き出している展覧会だったと思います。
 詩も、展示されることによって迫力が出ていましたし。
 また、電光掲示板に詩を流したり、顕微鏡で読める詩なんかもあったり、ユニークな試みが行われており、文字やことばの可能性をとにかく遊んだんだな、と思えました。
 帰りには、このアート展とタイアップしている喫茶店にも寄りました。そのようなコラボレーションも個人的にはとってもとっても好みでした。
 

1位 葉祥明展(おかざき世界子ども美術博物館)
葉祥明展 | 岡崎市ホームページ
 3月2日に鑑賞。この日は私の誕生日です。
 とにかく、いろんな意味でベストなタイミングで観れた展示でした。ちょうど、サイン会も行われていた日でしたし。

 もう、展示を見ながらボロボロ泣きました。
 ハンカチを手放せない展示なんて初めてでした。

 ――実は私は誕生日の前日、病院である診断を受けたばかりでした。
 私は、普通の人とは違う。
 そんな診断を受けた直後、しかも誕生日だったからこそ、この展示の内容はとにかく心に響きました。

 特に印象に残ったのは、オレンジ色のペンギン・ジェイムズが主人公の絵本の展示と、チョウチョでもミツバチでもゾウでもない、そんな「はちぞう」が主人公の絵本の展示。

「神様は、どうしてぼくをオレンジ色にしたんだろう?」
ジェイムズは、ほかの子たちと違っているように見えます。
でも、それが「ジェイムズ」なのです。

「ぼくはぼくさ!」
「この世界でたった一つの、何にも代えられない存在なんだ」

 もう、ジェイムズもはちぞうも現実世界のマイノリティのメタファーにしか思えなくって、ボロボロ泣きました。
 特殊な姿である自身のことをありのままに肯定し、胸を張って生きている絵本のキャラクターたちの姿にどれだけ励まされたか。
 絵本は、今回は買いませんでしたが、いつか買おうと思っています。



 ……いかがでしたか?
 感想の分量に差があるのは、展示を観た後に感想をツイートしたかしていないかの違いですw


 もう終わってしまった展覧会ばかりなので、あまり役には立たなかったかもしれませんが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
 また、よかったら今年の展覧会などおすすめのものがあったら教えてください。よかったら気軽に誘ってください。
 今年もよろしくお願いします。


 ちなみに、私が2015年に行った初の展覧会は、きょう友人と行った名古屋市博物館の「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」です!

館長 庵野秀明 特撮博物館:名古屋展 - 中京テレビ
 ミニチュア模型の街並みの精巧さに驚いたり、撮影に使われた小道具からその当時の文化を感じたり、CGを使わずに表現する技術に圧倒されたり……。特撮に詳しくはありませんでしたが、じゅうぶん楽しめました。