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希望退職者ご一行様 責任感と「承認」幻想

 好きな学者は内田樹と古市憲寿な私です。

 えぇ、今回のタイトルは完全に、古市憲寿『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』(光文社新書)のパロディですw

 

 さて、いま話題になっている教職員の早期退職。「生徒よりもお金を取るなんて……」「でも、教員にだって生活がある」など、賛否両論いろんな意見がありますね。

 私はどちらかというと、「お金よりも生徒を選んで欲しいなぁ……というか、そうであって欲しい」という気持ちが強いほうではあるんですが、でも、生活がかかっている教職員の方々のことを考えると、無邪気に「生徒よりお金を取るなんて!」とは言えませんね……。

 早期退職者がほとんどいなかったようなところもあるみたいですが、そのようなところでは、制度そのものをそもそも告知していなかった、というところもあるみたいで。

 また、一度退職した人を臨時の職員として雇いなおすところもあるみたいですね。

 

 辞めなかった教職員はどのような人なんだろう、と考えてみたとき、「仕事が楽しくてたまらなくて、且つ金銭的にもゆとりがある人」が辞めずに続けたんじゃないかなぁ……と最初は考えていたのですが、どうやら、そういうことでもないような気がしてきました。

 たとえ仕事がつまらなくても、金銭的に恵まれているとは言えなくても、辞めない人は辞めないでしょう。

 これはおそらく、「責任感の強さの有無」や、「仕事そのものを自己実現として考えているかどうか」が大きいのではないかと思います。

 特に大きな要因になりそうなのは、後者かな。

 仕事を続けるべきか、退職するべきか。どちらが正解かは一概に言えるものではないですが、暫定的な「正解」は導き出せるような気がします。

 

 これは「仕事」の位置付けによって変わってくるでしょうね。

 仕事を「お金のため」にしているんだったら、高額な退職金をもらって1月に辞めるのが、間違いなく「正しい行動」でしょう。

 でも、教職員の仕事を「自己実現のため」、そして「生徒たちのため」に行っている意識が強いのなら、「お金のため」に1月で辞めたりはせずに、3月まで生徒たちを見届けて退職するほうを選択する方が多いでしょうね。

 内田樹は、ブログや著書などでたびたび「教育は商取引のスキームには馴染まない」と書いていましたが、今回の事例はその最たるものだと思いました。

 

 

 それにしても、国家公務員の早期退職については報道されないですね……。