これからの君と話をしよう

大好きな本の話、芸術やお勉強、世の中のこと、ファッションや美容など幅広くいきたい。

まだ誰にも向けられていない言葉

 ギフト売り場って好きです。

 クリスマスやバレンタインの華やかさには及ばないものの、今はホワイトデー向けの商品がフロアの一角を占めて賑わわせていることでしょう。

 イベントシーズンになると、無条件にわくわく、そわそわしちゃいますよね。

 え、しない?(笑)

 まぁ私も、どちらかというと「リア充爆発しろ!」的な考え方をするほうなので、その気持ちもよくわかりますがw

 

 お菓子やアクセサリー、服飾品、どれもみんないいですけれど、私が特に好きなのは、メッセージカードの売り場。誰かへのプレゼントを買うときには、必ずメッセージカードのコーナーへ行って一通りチェックしてきます。

「ありがとう」「おめでとう」「大好き」「ずっと友だち」などなど、ポジティブな言葉がカラフルな装飾と共に溢れていて、眺めているだけで誰かに応援されている気分になってきます。

 

 話は変わりますが、私は一時期、失恋すると本屋さんへ行き、自己啓発本を読みあさる……ということをしていた時期がありました。

 これも、言葉のチカラが欲しかったんですよね。

 メッセージ性のある小説とかではなく、ストレートに応援のメッセージが書かれている、即効性のある本でとりあえずの心の栄養補給をしたい……みたいな。

 買う買わないに関わらず、中古ではなく新刊本で探す、というこだわりも持っていました。

 

 メッセージカードのいいところは、それがまだ「誰にも向けられていない言葉」であるということ。

 このカードを使って、これから私が、誰かに応援のメッセージを送ることができる。

 このカードを使って、誰かが私に、これから応援のメッセージを送ってくれるかも知れない。

 そんな可能性を秘めているから、メッセージカード売り場ってわくわくドキドキぞわぞわしちゃうんです。

 今にして思えば、自己啓発本を新刊で探していたのも行動原理は近いのかも知れません。

「まだ誰の手にも渡っていない、自分だけへのメッセージであって欲しい」みたいな。w

 

 ポジティブな言葉が欲しいだけなら、メッセージ性のある書籍や音楽、映像でも得ることができますが、「このカードを使って誰かを応援することができる、応援されるかも知れない」という可能性、実現性を秘めているのはメッセージカードならではだと思うんですよね。カード自体、500円もしないでじゅうぶん素敵なものが買えますし。

 便箋やメールだと用途が広すぎてしまうので、それ単体ではあまりワクワクしないんですが、用途があえて限られているメッセージカードだと、そこから始まる未来を思い描きやすいのでワクワクできます。そういう意味ではデコメも割とワクワクできるはず……なんですが、実際はあまりデコメは使ったことがありません(苦笑)。なんでかな、やっぱり、文字を一定のタッチでしか打ち込めないということと、強弱をつけた文字や絵を直接紙に書き込めるということの、気持ちをアウトプットできる距離感の違いでしょうか。

 

 特別な日にすてきなメッセージカードを用いることによって、その特別感を高めることができ、相手を応援するテンションも自然と上がってきますよね。

 逆に、イベントの有無に関わらず、メッセージカードや手紙を送ることで相手の何気ない日を「特別な日」にすることも可能なんですよねー。

 

 私は資源をムダにすることにとても抵抗を感じる人間だったので、資源を削減できる電子書籍やメール文化の普及は必ずしも反対ではないんですが、積極的に賛成できないのは、手書きのぬくもりとか実際に手で触れることがどうのというよりも、「限られた用途」の持つ魅力に取り憑かれているからかも知れません。