これからの君と話をしよう

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この本がすごい!2011 ノンフィクション編

 お久しぶりです。前回の更新からだいぶ間があいてしまいましたが、2011年に読んで印象的だった本のランキング、発表したいと思います。

 前回はフィクション編を紹介したので、今回はノンフィクション編です。

 

10位 高橋昌一郎『東大生の論理』(ちくま新書)

http://book.akahoshitakuya.com/b/4480065822

→東大に限らず、大学に入学したばかりの学生におすすめです。「Nice Boat.」など、アニメネタが出てきたのにもびっくり。

9位 玄田有史『希望のつくり方』(岩波新書

http://book.akahoshitakuya.com/b/4004312701

→この本が書かれたのは東日本大震災が起こるよりも前ですが、東北にて「希望」についてのフィールドワークが行われていたのが印象的でした。

8位 荘司雅彦『13歳からの法学部入門』(幻冬舎新書)

http://book.akahoshitakuya.com/b/4344981685

→このテのタイトルの本は当該年齢には難しい場合が多いですが、この本は本当に13歳からでも読みやすいのではないかと思いました。

7位 冷泉彰彦『「関係の空気」「場の空気」』(講談社現代新書

http://book.akahoshitakuya.com/b/4061498444

→「空気」についてというよりも、日本語論として興味深かったです。同じレーベルに、鴻上尚史『「空気」と「世間」』という本がありますが、「敬語」についての考え方がこの2人では正反対だったのが印象的でした。

6位 佐藤直樹『世間の目』(光文社)

http://book.akahoshitakuya.com/b/4334974422

→刑法学者の著者。安楽死などを扱った、医療と世間についてのくだりが印象的でした。軽いタッチでとても読みやすいですが、少し前の本なので、インターネットと世間については、今ならどう論じるのかが気になるところです。

5位 教育の境界研究会『むかし学校は豊かだった』(阿吽社)

http://book.akahoshitakuya.com/b/4900590894

→レポートの課題図書だったので読みました。校舎、制服、校歌、給食など学校を取り巻く「モノ・コト」についての論考集で、どれも短く、ミニエッセイのように読めました。「レンタルペット」や「廊下力」などの章が印象的。最終章の「モノの星座と政治の知見」も、やや難解でしたが興味深かったです。

4位 柳家花緑『落語家はなぜ噺を忘れないのか』(角川SSC新書

http://book.akahoshitakuya.com/b/4827550530

→ハウツー本のようなタイトルですが、中身は著者の落語についての思い入れが書かれた自伝のような感じです。私も演劇をやったり、落語ミステリーを書いたりしていたので、「どのように噺を自分の中に落としてオリジナリティを加えるか」というところがすごく考えさせられました。

3位 内田樹『街場の現代思想』

http://book.akahoshitakuya.com/b/4167717735

→教養についてや女性の生き方など、さまざまな分野のことを著者特有のの独特な角度から考えさせられました。悩み相談の章も、敬語やバレンタイン、想像力についてのくだりが特に読み応えがありました。大学の出席点についての考え方も好きです。お金や転職、フリーター、離婚の話などからは、「コミュ障」「リア充」「ぼっち」などの概念が生まれる背景を垣間見れたような気も。

2位 松本尚久『落語の聴き方 楽しみ方』(ちくまプリマー新書

http://book.akahoshitakuya.com/b/4480688528

→落語が好きな私に友人が勧めてくれた本。落語に限らず、物語論として興味深く読めました。小説、演劇、脚本にも興味のある私としては、作者と演者の距離感についての章では刺激を受けました。笑いや伝統芸能についての考察や、上方と江戸の違いについての考察も楽しめました。

1位 石原千秋『未来形の読書術』(ちくまプリマー新書

http://book.akahoshitakuya.com/b/4480687645

→昨年3月に図書館で借りた本ですが、購入して現在も再読中な1冊。「読むこと」についてかなり考えさせられた読書論の本です。再読してみると、正直、初めて読んだときほどの衝撃はないんですが、それでも改めて読み返したくなります。夏目漱石の作品にも興味を持ちました。巻末のブックガイドや、参考文献リストに並ぶタイトルにも知的好奇心をくすぐられます。

 

 今回、ブログの更新が遅くなったのは、記事を書く時間がなかなか取れなかったということもありますが、それ以上に本のランクを決めること自体に時間がかかりました。10位、9位の本は、このランキングに入れるかどうかという時点で迷い、ほかの本はランキング入りすることは決めていましたが、順位付けに迷いました。似たようなテーマの本がそれぞれいくつか挙がっているのが我ながら印象的です。

 昨年は、4月下旬以降から生活が大きく変わって、手に取る本の種類も若干変わったんですが、このランキングでは4月中旬までのあいだに読んだ本が上位にきているので、ちょっと懐かしい気分になったりもします。

 

 ノンフィクションでは内田樹、フィクションでは加藤千恵の本をそれぞれたくさん読んだんですが、どちらも、特にお気に入りの1冊だけを挙げることにしました。2人とも大好きな作家さんなんですが、それぞれの本の順位がそれほど高くないのは単に新鮮味の問題です。小説の場合は特に。安定して楽しめるので、特別「印象的だった!」とはなりにくいんです。

 ランキングには挙げていませんが、大好きな小説家である小林深雪の作品も、毎年何冊も10年以上読んできているのであまり新鮮味はないんです。でも2011年は、サイン会でようやくお会いすることができたのですごく嬉しかったです。

 あと、コミックなのでランキングからは除外しましたが、昨年は、今さら「地獄少女」の漫画版にハマりました。女児向けコミック誌「なかよし」で連載されていたものです。アニメもちゃんと観ればよかったなぁ……。救いのないエピソードも多いんですが、連作短編になっていてすごく私好みなんですよね。私が20歳の頃に書いた小説にもちょっと似てる部分がありますし。(私の作品のほうは評価はさんざんでしたが。苦笑)