これからの君と話をしよう

大好きな本の話、芸術やお勉強、世の中のこと、ファッションや美容など幅広くいきたい。

銀雪主催の同人誌執筆者・原稿を募集します

 こんにちは、銀雪です。
 昨年の文学フリマなどで、同人誌「RAUM」をお買い上げいただいた皆様、寄稿してくださった皆様、本当にありがとうございました!
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 寄稿してくださった皆様、前回はバタバタしていたため、あまり本の宣伝ができず、おまけに誤植も多く申し訳ありませんでした……。
 今回は前回のときほどは忙しくはならないと思うので、今度こそ新刊の宣伝や編集をしっかり行いたいと思います。

 さて、今年の5月4日に行われる同人誌即売会文学フリマ東京」にも、サークル「RAUM」として出店が決まりました。 
 それに伴い、執筆者・原稿を募集したいと思います。
 募集が遅くなってしまい恐縮ですが、たくさんの方からの執筆エントリー、お待ちしています!
 以下詳細です。


【同人誌執筆者・原稿募集】 

■書いてもらいたい方:私(銀雪 @ginsetsu)主宰の同人誌に寄稿したいと思って下さっている方、私と仲のいい方、あるいはこれを機に仲良くなってみたいと思っている方
(今回、同人誌「RAUM」として出すかどうかは未定です。ほかの同人誌を作るかもしれません)
執筆内容やなんらかの事情、他の執筆メンバーとの兼ね合いなどの都合により、寄稿・掲載をお断りする場合や、掲載を次号以降に延期する場合もございます。悪しからずご了承下さいませ
■募集ジャンル:評論、小説、書評、展覧会・公演のレビューなど(詩、短歌、戯曲、イラスト、漫画、写真などは応相談)
 また今回、表紙や裏表紙のデザインを手掛けてくださる方も募集します。絵でも写真でも構いません。どのようなものを作成していただきたいかは、ある程度執筆陣が決まってからご相談ということで(いらっしゃらなければ私が作成します)
■文字数:特に制限なし
■原稿締切:2015年4月中旬予定
■掲載料:なし
■謝礼:完成した本を1冊無料で差し上げます
■特に歓迎するテーマ:インターネット、SNS(無理にこのテーマに沿って作品を用意していただく必要はありません。あなたの得意なテーマを歓迎します)
■執筆エントリー・質問など:ブログコメント、メール、TwitterのリプライやDM、LINEなど何でも可
■原稿送付先:私のgmailアドレス、あるいはFacebookメッセージに添付
■その他
・執筆者は、5月4日の文学フリマ東京に参加できなければいけないわけではありません。
文学フリマ東京では「社会批評」ブースで申し込んでいます。(が、私は今回小説を書く予定です)
・過去に私の同人誌に寄稿していただいた方の再びの参加も大歓迎です!
・寄稿していただいた作品には、イメージイラスト、写真、キャッチコピー、あらすじ、内容紹介文などをこちらで作成させていただく場合があります。
・今回の本では読者アンケートを用意するかもしれません。
・寄稿していただいた文章などを個人ブログなどに再掲載していただくことは構いません。
また、過去に個人ブログに載せた記事の寄稿なども歓迎します。


 質問などありましたら、お気軽にお問合せ下さいませ。
 よろしくお願いいたします。
 

私的・2014年展覧会ベスト10

 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
 年が変わってしまいましたが、2014年に鑑賞したものランキングを行いたいと思います。
 私は毎年、その年に読んだ・鑑賞した中で印象に残った本や漫画や音楽のランキングを行っているのですが、
 今回は初の試み! 美術展など、展覧会などのランキングを行ってみたいと思います!
 また、いつも作っているランキングは「その年に読んだもの」などであって、「その年に発行されたもの」のランキングではないのですが、展覧会ランキングはその性質上、すべて「2014年に鑑賞したもの」になります。

 さて、では10位からいってみましょう!


10位 印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで 
愛知県美術館
20世紀最大のコレクションのクレラー=ミュラー美術館所蔵作品が来日!点画主義にフォーカスした美術展
 4月6日に鑑賞。思想的にいちばん興味深かったのは、マクシミリアン・リュス作品。政治運動にも深く関わっていたというところに興味を持ちました。工場や労働者を描いている作品が多いところに、強いメッセージ性を感じました。


9位 ねこ歩き(佐賀玉屋
写真展「ねこ歩き」オフィシャルブログ
 8月15日に鑑賞。とにかくかわいい猫写真がたくさんで、癒されました。
 観たのは佐賀ですが、来週、名古屋にもこの写真展が来るみたいなので、もう一度観に行ってみるつもりです。


8位 イメージの力(国立新美術館
国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO
 5月4日に鑑賞。愛知の友人に勧められ、東京在住の友人と観に行きました。
 とにかくボリュームたっぷりの展示でした。仮面の展示が多かったのが印象的。
 また、「実用目的で作られたもの」と「美術作品として作られたもの」が同じように展示されていたのも面白かったです。


7位 ソーシャリー・エンゲイジド・アートという潮流(アーツ千代田3331
http://www.art-society.com/researchcenter/wp-content/uploads/2014/09/LAFflyer1.pdf
 11月25日に鑑賞。なんらかの変革を試みるアートプロジェクトの事例が紹介されていました。iPadを利用した展示方法そのものも良かったと思います。
 いちばん私が興味を持ったのは、「不平合唱団」。世の中の不平不満を歌にして歌うプロジェクトなのですが、歌詞は思っていたよりも穏やかな内容のものが多く、面白かったです。


6位 現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展(名古屋市美術館
現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展|名古屋市美術館
 10月12日に鑑賞。愛知の友人と観に行きました。絵に添えられている文章に好きなものが多く、図録を買ってしまいました。


5位 BIWAKOビエンナーレヴォーリズ・メモリアル(滋賀県近江八幡市
Biwakobiennale
ヴォーリズ・メモリアルin近江八幡 | ヴォーリズ没後50年記念企画展2014年10月4日〜11月3日
 どちらも10月18日に鑑賞。関西にひとり旅に行ったときに立ち寄り、両方観ました。
 BIWAKOビエンナーレである意味印象的だったのは、川内倫子+ノーマティーディーの、暗闇の中で写真を映し出すという作品。
 川内倫子の作品は、後述する「これからの写真」展にも出ていたので、知ってる作家さんの作品を見つけて嬉しくなりました。
 大学時代の卒論では、ヴォーリズ建築にフィールドワークをしたりもしたので、ヴォーリズ・メモリアルもそれなりに楽しめました。
 また、展示だけでなく、近江八幡市のまちそのものも、歴史と情緒が溢れているとっても素敵なところでした。


4位 これからの写真
http://www.kcua.ac.jp/wp-content/uploads/PhotographyWillBe.pdf
 9月21日に鑑賞。チケットをもらったので、愛知の友人と観に行きました。
 この写真展、男性の裸の写真の展示が物議を醸したものですが、その写真も含めてとっても見ごたえのある写真展でした。
 震災関係の写真では、被災者を撮ることについて改めて考えさせられたり。
 裸同士の人間が並んだ写真では、裸であることによって、人間の身体の特徴を際立たせてしまうことにある種の残酷さを感じたり。
 生きものの死骸の写真を含んだ写真のスライドショーを観て、美と快不快について考えさせられたり。
 ジャンルの違う写真家さんたちの作品から、それぞれさまざまなことを考えさせられました。

 また、この写真展は「写真は『○○/××』ではない」という対比構造になったテーマが作家ごとに設定されていたのですが、そういう二項対立の図式を使っているものは個人的にはすごく好みです。そういう意味でも、観ていて楽しかったです。
 図録も買ってしまいました。


3位 ヤンキー人類学(鞆の津ミュージアム)
ヤンキー人類学 - アール・ブリュット 鞆の津ミュージアム
 7月20日に鑑賞。友人の紹介でこの展示を知り、青春18きっぷで福山まで行って見てきました!
 ヤンキー文化に関するものがあれこれ展示されていました。
 とにかく派手で華やか。素直に観ていて楽しい。
 人類学、なんて単語の入る展示ですが、小難しいことは抜きに楽しめました。
 また、福山、というか鞆の津ミュージアム近くは街並みもレトロで素敵なところです。海も近くて、気持ちのいいところでした。


2位 谷川俊太郎 ことばとアート展(文化フォーラム春日井・ギャラリー)
イベント詳細|公益財団法人 かすがい市民文化財団
 3月23日に鑑賞。翌週も観に行こうかと思ったくらいに気に入りました。
 ことばのうまみや面白さを丁寧に引き出している展覧会だったと思います。
 詩も、展示されることによって迫力が出ていましたし。
 また、電光掲示板に詩を流したり、顕微鏡で読める詩なんかもあったり、ユニークな試みが行われており、文字やことばの可能性をとにかく遊んだんだな、と思えました。
 帰りには、このアート展とタイアップしている喫茶店にも寄りました。そのようなコラボレーションも個人的にはとってもとっても好みでした。
 

1位 葉祥明展(おかざき世界子ども美術博物館)
葉祥明展 | 岡崎市ホームページ
 3月2日に鑑賞。この日は私の誕生日です。
 とにかく、いろんな意味でベストなタイミングで観れた展示でした。ちょうど、サイン会も行われていた日でしたし。

 もう、展示を見ながらボロボロ泣きました。
 ハンカチを手放せない展示なんて初めてでした。

 ――実は私は誕生日の前日、病院である診断を受けたばかりでした。
 私は、普通の人とは違う。
 そんな診断を受けた直後、しかも誕生日だったからこそ、この展示の内容はとにかく心に響きました。

 特に印象に残ったのは、オレンジ色のペンギン・ジェイムズが主人公の絵本の展示と、チョウチョでもミツバチでもゾウでもない、そんな「はちぞう」が主人公の絵本の展示。

「神様は、どうしてぼくをオレンジ色にしたんだろう?」
ジェイムズは、ほかの子たちと違っているように見えます。
でも、それが「ジェイムズ」なのです。

「ぼくはぼくさ!」
「この世界でたった一つの、何にも代えられない存在なんだ」

 もう、ジェイムズもはちぞうも現実世界のマイノリティのメタファーにしか思えなくって、ボロボロ泣きました。
 特殊な姿である自身のことをありのままに肯定し、胸を張って生きている絵本のキャラクターたちの姿にどれだけ励まされたか。
 絵本は、今回は買いませんでしたが、いつか買おうと思っています。



 ……いかがでしたか?
 感想の分量に差があるのは、展示を観た後に感想をツイートしたかしていないかの違いですw


 もう終わってしまった展覧会ばかりなので、あまり役には立たなかったかもしれませんが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
 また、よかったら今年の展覧会などおすすめのものがあったら教えてください。よかったら気軽に誘ってください。
 今年もよろしくお願いします。


 ちなみに、私が2015年に行った初の展覧会は、きょう友人と行った名古屋市博物館の「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」です!

館長 庵野秀明 特撮博物館:名古屋展 - 中京テレビ
 ミニチュア模型の街並みの精巧さに驚いたり、撮影に使われた小道具からその当時の文化を感じたり、CGを使わずに表現する技術に圧倒されたり……。特撮に詳しくはありませんでしたが、じゅうぶん楽しめました。
 
 

2014年の振り返り

   早いもので、もう12月の31日。簡単に、ですが、今年1年の振り返りを行ってみたいと思います。

 
◼︎1月
・地元の友達たちとハーモニーランドで年越し
・今通っている病院に行き始める
・ツイキャスをするようになる
 
◼︎2月
・友達と久々に会ってショッピング
・病院で検査
 
◼︎3月
・誕生日。ツイキャスしながら歳を重ねる
・名古屋クラスタ読書会
・この時期に行った美術展は好みのものが多かった
 
◼︎4月
・部署移動。今までとは少し違った会社生活に
蒲郡の読書会に初参加
 
◼︎5月
・東京旅行! 人生で一番といっていいくらい楽しい旅だった
文学フリマ初参加!
・この時期に参加したイベントも楽しいものが多かった
 
◼︎6月
・名古屋に来て1年
・スリバチ学会のフィールドワーク
・美術展を見たあと友達と焼肉
(そのくらいしかイベントがなかった気がする……)
 
◼︎7月
・お財布を買い替える
・名古屋クラスタ読書会
・『人間の条件』読書会の初回
・福山まで日帰り旅行!
 
◼︎8月
・スリバチ学会でビアガーデン
・久々に猫カフェへ♡(これをきっかけに再び猫カフェに行くようになった)
・友達たち3人で飲み会
・画材屋によく行くようになったのは確かこの頃
 
◼︎9月
・初めての同人誌作り
・大阪へ旅行! 文フリ!
・名古屋クラスタ読書会
 
◼︎10月
・関西へ旅行!
・BIWAKOビエンナーレ、落語会!
 
◼︎11月
・同人誌作り
・友達の結婚披露宴♡
・東京旅行! 文フリ! 会ってみたい人にも会えた!
 
◼︎12月
・選挙!
・クリスマスストリート&クリスマスマーケット♡
 

 

 うーん……。

 とりあえず、毎日毎日を過ごすので精一杯で、トータルでの評価がしづらい1年だったような気がしますね。

 決して悪い年ではなかったですけれども。

 今年大きかった出来事のトップを挙げるとすれば、やっぱり、会社で部署が変わったコトでしょうか。これによって社会人生活はけっこう変わりました。

 プライベートで大きかったのは、同人誌「RAUM」を出したコトですね。しかも2号も。

 RAUMとして出すかどうかはわかりませんが、来年も同人誌は絶対に出すので、よろしければ応援よろしくお願いします。

 

 そうそう、毎年決めているんですが、私にとっての「今年の漢字

 今年は、「焦」ですかね。

 20代後半に突入したにもかかわらず、まだ何者にもなれていない未熟なじぶんに「焦り」を感じたり。大好きで仲良しな友達たちが結婚したり、事業を始めたり、趣味を仕事にできるようになっていった姿に喜びながらも焦りを感じたり……そんな1年でした。 

 

 

 あと、今年は出逢いの数としては少なかったものの、質としては、出逢いに恵まれた年だったと思います。

 パートナー、仲間、そしてライバルになりそうな人などなど……。

 

 

 今年出会った方も、以前からの友人・知人の方も、

 直接お世話になった方も、そうでない方も、

 2014年、ありがとうございました。

 月並みな表現になりますが、来年もよろしくお願いいたします。

 

 

 よいお年を!

同人誌「RAUM Vol.2」執筆者を募集します

 このブログではお久しぶりです、銀雪です。

 9月14日の文学フリマ大阪の際は、「RAUM Vol.1」お買い上げいただきありがとうございました。f:id:ginsetsu:20140923024715j:plain

 さて、11月24日に東京で行われる文学フリマでも出店が決まったので、それに伴い「RAUM Vol.2」を発行しようと思っております。
 内容や分量によっては、別タイトルの同人誌を創刊するかもしれません。
 前回は評論中心でしたが、今回は小説本を出してもいいかな……なんて思ってます。(文フリでのブース自体は、小説ではなく、評論ブースでの出店になりますが)

 前回は、書いていただきたい方々に私が個別に連絡をしましたが、今回は執筆メンバーをやや広めに募りたいと思います!
 前号よりも安くしていっぱい売っちゃう予定です!


【RAUM Vol.2 執筆者・原稿募集】 

■書いてもらいたい方:私(銀雪 @ginsetsu)とそれなりに仲が良いと思っている、あるいは仲良くなりたいと思っている、あるいはとにかくなんらかの同人誌に寄稿してみたい・発表の場を求めている、という方
(ただし、執筆内容やなんらかの事情、他の執筆メンバーとの兼ね合いなどの都合により、寄稿・掲載をお断りする場合や、掲載を次号以降に延期する場合もございます。悪しからずご了承下さいませ)
■募集ジャンル:評論、小説、書評、美術展・公演のレビューなど。(詩、短歌、イラスト、漫画、写真などは応相談)
■文字数:特に制限なし
■締切:2014年11月中旬予定
■掲載料:なし
■謝礼:完成した本を1冊無料で差し上げます
■特に歓迎するテーマ:大学、世間、インターネット、その他私が興味を持ちそうなもの(一応、テーマをおおまかに設定していますが、テーマに沿っていないものでも大歓迎です。むしろ、無理やりテーマに当てはめたものを執筆されるよりは、あなたの得意分野・専門分野のことを書いていただいたほうが嬉しいです)
■執筆エントリー・質問など:コメント、メール、TwitterのリプライやDM、LINEなど何でも可。メールはあまり見ていないので、できれば避けていただけると嬉しいです。
■原稿送付先:私のgmailアドレス、あるいはFacebookメッセージに添付
■その他:文学フリマ当日に参加できなければいけないわけではありません。
 前回寄稿していただいた方の参加ももちろん歓迎です!

 前回の「RAUM Vol.1」では、「空間からの疎外」特集ということにしていますが、原稿の募集時点ではこれといったテーマは設定していませんでした。
「空間からの疎外」という特集名は、集まった作品群を見て決定しました。
 このように、こちらが事後的に特集を決める場合もあります。寄稿される際、そのあたりもご理解いただければ、と思います。


 質問などありましたら、お気軽にお問合せ下さいませ。
 よろしくお願いいたします。
 

この本がすごい!2013 フィクション編

 すごく今さらですが。そして需要あるのかわかりませんが。2013年に読んだ本のランキング発表を行いたいと思います。
 ノンフィクション編(小説、詩集など)とフィクション編(評論、学術書など)、どちらから発表しようか迷ったのですが、フィクション編のランキングは作成に時間がかかりそうなので、ノンフィクション編から発表してみることにします。
(じつはノンフィクション編は、タイミングを逃して2012年のものすら発表していないという……w 2013年のものを発表する際についでに発表しようと思っています)


 昨年、あまりフィクションは読めませんでした。去年も同じこと言っていた気がしますが、今年は去年よりもはるかに読めていません。
 いつもは、ランキングは1~10位まで作っているのですが、今年は、あまりにも読めていないので、フィクションは5位までの作成です。

 なお、このランキングは、「2013年に発売された本」ではなく「私が2013年に読んだ本」ですので悪しからず。

 では、いってみましょう!
 
5位 飯田雪子『ハロウィーンの魔法使い』(ヴィレッジブックスedge)

ハロウィーンの魔法使い (ヴィレッジブックスedge)

ハロウィーンの魔法使い (ヴィレッジブックスedge)

 昨年1月に一気読み。あぁ、このひとの描く世界観、やっぱり好きだなぁ。10年以上前からファンの作家さんです。
 読後、甘いお菓子を食べたくなって冷蔵庫に向かいました。紅茶とチョコレート、かぼちゃのケーキが似合いそうな1冊です。

 今回の作品は、主人公の灯里、道成たちよりも、脇役たちがほどよく個性が強くていい味を出している気がしました。特に、瑛司の野心家っぷりと千瀬の可愛らしくも筋の通った姿勢が好み。惜しむらくは、みんなに憧れられていたという耀子の出番があまりなかったことでしょうか。
 題材はクリスマスでも通用しそうな気もしましたが、服飾系の専門学校生の物語ということもあり、やっぱり、ハロウィンのほうが合っている気がしますね。
 あと、灯里たちが出逢ったマンションの庭園の描写が気になりました。これは映像で観てみたい気がします。


4位 加藤千恵『卒業するわたしたち』(小学館

卒業するわたしたち

卒業するわたしたち

 4年前から好きな作家さんの作品です。これは、13編から成る掌編集。「卒業」がモチーフの作品ですが、私は夏に少しずつ読み進めていきました。
 私は「卒業」にあまり思い出がないから楽しめないかも……と思いながらも手に取りましたが、想像していたものとはぜんぜん違いました。自動車学校からの卒業、恋のけじめ、アイドルの卒業公演などさまざまな角度から「卒業」を描いています。
 ひとつひとつの作品は短いですが、なんていうか、細部がすごくリアル。(加藤千恵作品を読むたびに思うんですが、このひと、日常の何気ない会話、特に今どきの大学生の飲み会の描写がとてもリアリティ溢れてると思うんですよね)
 出会いと別れが強調されており、そのあいだの時間はあまり描かれない作品などもたくさんありましたが、でもそれで不自然さを感じさせないのもすごい。そしてやっぱり、加藤千恵作品は終わり方の中途半端さが秀逸。このオープンエンディングっぷりがたまらないです!

 加藤千恵作品は、昨年は『映画じゃない日々』も読んだのでどちらを挙げようか迷いましたが、『卒業するわたしたち』のほうにボリュームを感じたので、こちらに一票です。
 そういえば、『映画じゃない日々』は昨年の3月上旬に読んだんだっけ。初めて加藤千恵作品を読んだのも2010年3月でしたし、基本的には、私は春にこのひとの本を読みたくなっている気がします。



3位 角田光代『三面記事小説』(文藝春秋

三面記事小説 (文春文庫)

三面記事小説 (文春文庫)

三面記事小説

三面記事小説

 秋に読みました。もともと角田光代の本は好きで、この本も積読中だったのですが、未解決事件やさまざまな事件への関心がいつにも増して高まってきたのをきっかけに読みました。
 実際に起こった事件をモチーフにした短編集。とにかく全体的に重い。暗い。
 素直に面白かったと思えたのは、ダントツで「ゆうべの花火」。不倫に嵌った女性と、インターネットで闇サイトを開いた男性、このふたりの人生がどう絡まりあっていくのか、とにかく目が離せませんでした。
 とにかく強烈でせつなかったのが、姉妹間の葛藤が描かれた「赤い筆箱」。よくこの事件からこの物語を思いついたなぁ、とも思いました。
 介護疲れを描いた「光の川」はただただ泣けました。回想シーンが悲しみを際立たせますね。純粋に悲しいお話でした。
 教師の給食に異物を混ぜた中学生たちの「永遠の花園」は、少女期特有のあれこれに私まで胸が焦がれました。「ビョーキちゃん」という女子生徒がいい味を出しています。

 どの作品も、ページの扉に、物語のモチーフとなった事件の記事が載っているのですが、小説を読んだあとに新聞記事に戻るとせつなさが倍増しました。
 それにしても、どの事件もほとんど知らないものだったことに、自分で少し驚いてしまいました。「光の川」のモチーフとなった事件だけは聞き覚えがあるのですが。(「ゆうべの花火」は日野OL殺人事件、「永遠の花園」は「流産させる会」事件かと思ったのですが違うのですね……)


2位 谷瑞恵『思い出のとき修理します』(集英社文庫)

思い出のとき修理します (集英社文庫)

思い出のとき修理します (集英社文庫)

 夏に青春18きっぷで名古屋から関東まで行ったとき、手持ちの本を読み終えてしまったので、柏のブックオフにてこの本を購入。帰りの電車の中で、ほろほろ涙を流しながら読みました。
 雑誌広告にもよく載っていたので気になっていたものの、いかにも本好きな人が好きそうな設定(都会から出てきたヒロインが古い商店街に住んで不思議な青年と出会う、「思い出のとき」を修理、etc……)で、おなかいっぱいになりそうな感じがして少し敬遠していましたし、実際、どこか既視感のある読み心地のような気もしたんですが、それでも強く印象に残ってしまった1冊です。連作短編集なので読みやすかったですし。
 ファンタジーオチなのかそうでないのか、結局よくわからないあやふやな作品も多かったですが、その危うさが「まぁ、こういうことがあってもいいよね」と、物語のいいスパイスになっていたんじゃないかと思います。
(ファンタジー設定よりも、どちらかというと、心理描写、心境の変化にちょっとついていけなかった感じがあるかも)
 メイクが落ちるから汗を拭うのを躊躇ったり、とか、女性ならではの描写も印象的です。ストーリーの冒頭に伏線っぽい描写があるところも個人的には好きです。伏線の回収に無理やり感を少し感じたりもしましたがw
 続編もあるみたいなので、気が向いたら読んでみようかと思います。

 この作品、「コンビニたそがれ堂」「ビブリア古書堂」「天国の本屋」シリーズが好きな人なんかは気に入るんじゃないかと思います。
「すこし、ふしぎ」な感じは、初期の飯田雪子作品っぽい気も。

 あと、私の中ではこの作品にはイメージソングがあります。
 夏川りみ「フルサト」。この曲を繰り返し聴きながら読んでいました。
 

1位 倉知淳『シュークリーム・パニック―生チョコレート―』(講談社ノベルス

 久しぶりに倉知淳のミステリ作品を読みたくなったときにこの本を見つけ、短編集ということと、表紙が可愛かったことに惹かれて購入。
 11月に、関西へ向かう電車の中で読みました。秋晴れの午前中に読むミステリー小説ってなんて気持ちいいんだろう。
 3つの作品が収録されている短編集なのですが、全体的にとってもとっても好みでした。どれも思いっきり味わいが違うのもいいです。
 特にお気に入りなのは、1話目の「現金強奪作戦!(但し現地集合)」。どこか伊坂幸太郎っぽいのが好みです。オチもいい。
 2話目の「強運の男」は途中まですごく引き込まれたけど、終わり方がやや消化不良な感じが残念。
 3話目の「夏の終わりと僕らの影と」は、高校生の男女が夏の思い出作りとして映画を撮る……というすごく青春っぽい設定で嫉妬せずに読めるか軽く不安でしたが、キャラの個性が強くて惹き込まれました。変わり者の女子・乾がいい味出していますね。時代設定や、舞台となった地域も個人的には好きです。

 圧倒的に好みだったのは1話目だけなんですが、「味わいの違う3つの作品を1冊で味わえた」という点で、私の中でのこの本の評価は高いです。
 この本は、続編(?)にあたる短編集も出ているみたいなので、そちらも近いうちに購入したいと思っています。


 ……いかがでしたか?
 こうして見てみると、私、ほんとに短編集が好きですねー。



 あと、漫画なのでランキングには含めませんでしたが、昨年読んだフィクション作品でかなり印象的だったものを1点紹介します。


 坂井恵理『ヒヤマケンタロウの妊娠』(Be・Loveコミックス)

 ネットで紹介されていてずっと気になっていましたが、この冬にようやく読みました。
「男性も妊娠するようになって10年、でもまだ妊娠する男性はマイノリティ」という社会を舞台にした、「男性の妊娠」をめぐる群像劇。思っていた以上に私好みの作品でした。
「男性も妊娠する社会だったら」という思考実験的な部分も興味深かったですし、ここでの「男性の妊娠」は、現実に存在するマイノリティについてのメタファーのようにも読めました。(実際、性同一性障害FTMの人が妊娠したら少し近い部分があるかもしれないな、なんて思ったり……)
 このテーマだったらもっともっと膨らませることができただろうな、とも思いましたが、これだけでも十分面白くて、ホロリとさせられました。コミックスのカバー裏のイラストも好きです。

話したいことあれこれ(秋からのネトラジ開始に向けて)

友人とネットラジオを始める予定、とTwitterで言い始めてから数ヶ月が経ってしまっています。楽しみにしていた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。
ほんとうは8月に開始予定だったのですが、Skypeでの会話内容をツイキャスなどのラジオに乗せるのはけっこう技術がいるみたいで、ネットを引いていない今のマンスリーマンションでは難しそうなために開始が延期になってしまっています。
ネット回線の工事が9月半ばなので、ネトラジ放送開始はそれ以降になるかと思います。よろしくお願いします。

とりあえず備忘録として、ネトラジで話したいと思っているテーマ・仮タイトルを簡単にリストアップしておくことにします。

・ラジオと私
・名古屋という“江戸時代”(cf.與那覇潤『中国化する日本』)
・脱「脱就活」のススメ 〜既卒就活の現状
・田舎と都会と学歴と。(cf.http://togetter.com/li/551200
SNSでの「いいね!」論
・「助けられる力」
・「脱教室」な教育の行方
・ITC教育の可能性と限界
・「情弱」はどこまで許されるべきか(cf.「うちら」の世界)
・「ぼっち飯」と、リア充と。
・防災、迫りくる地震とどう向き合うか

なんか後半部にいくほどタイトルが手抜きになっていますねw まぁ、どれもまだ「仮」なので、変わったりなくなったりする可能性も大いにあります。
おそらく、Twitterなどで触れたことのある内容について扱うことが多くなるかと思います。
あとは、最近読んだ本や、気になったニュース、IT界隈の新着トピック、高等教育ネタ、今後注目されそうなコンテンツや活用される技術についてなんかにも言及できたらなぁと思ってます。(ネトラジを行うことで、少しでもじぶんの興味や学びの幅を広げられたらいいな……!♡)

これらのテーマを毎週ひとつずつ扱っていく、というわけではないです。もう一人の子と交互にテーマを設定するため、私が設定したものは隔週で話していくことになると思います。
まだまだこれらのテーマについて自分でもぜんぜん深められていないので、テーマも変わる可能性、大です。(深めるにあたっておすすめの文献など紹介していただけたら喜びます☆)
内容によってはゲストも呼びたいなと考えているので、「こういうテーマだったら自分も話してみたい!」と思う方がいらっしゃいましたら、私に連絡を頂けると嬉しいです。
ちなみに、ラジオの放送時間は1時間程度を予定しています。フリートークなども挟む予定なので、それぞれのテーマについて触れる時間は実質30分くらいかな。

また詳細が決まったら報告します。

LINEについて話してみた

 2ヶ月ほど前に書いたFacebookノート「LINEについて友人たちと軽く話してみた」の転載(一部加筆あり)。

 

 インターネットの今後について、さまざまな場所でひとと話したり意見交換する機会があったので、備忘録をつらつらと。

 またそのうち、別の内容も書くと思います。とりあえずはこれだけ。

 

・LINEのヒットの理由はやっぱり「既読かどうかがわかることが大きな要因?

Facebookメッセージでも、メッセージの開封日時がわかったりするし、FBやSkypeのチャットでは「入力中」などの相手の動きがわかるよね。

・でも、SNSもここまできてしまったら、次にくるのはどのようなもの?

・既読なのに返事が来ない、などを気にしてLINEに疲れてきた人々は、案外、原始的なメールに回帰していくのでは?

ゼロ年代に流行ったようなチャットも再び人気みたいだしね。

 

・LINEスタンプの魅力が全然わからないんだけど。

・キャラも流行り出したよね。キャラクターグッズとか、アニメまでできてるし。

・どこか突っ込みどころのあるようなキャラだからウケたのかな?

・いや、あのキャラクターの魅力というよりは、LINEが流行ったから同時にそこで使われてるキャラも流行っただけじゃないかな。サンリオキャラが使われていたら、そのキャラが流行ったんじゃない?

・LINEスタンプのみでやりとりしてる友達がいる。

・スタンプでのやりとり、って、授業中の落書きのやりとりにも似たものを感じるよね。

・なるほど、それはよくわかる!

・すぐに返事が返せなさそうな場合、メッセージに気づいても既読にしないようにしちゃったりするよね(笑)。

・あるある!!(笑)

 

Twitterって怖いな、って、最近よく思う。 炎上や犯罪ツイートとかじゃなくって。 Twitterの感覚に慣れてしまうと、思考が断片的になってしまうから。

・わかる! 私もブログなどで長い文章がなかなか書けなくなってしまいました。

Twitterをメインでやっている人は、Facebookをメインでやっている人よりも思考が浅くなりがち、ってネットの記事をどこかで読んだな……(※)。

・ツールによる思考の支配って怖いよね。

 

※この記事を探したんだけど見つからず。Gigazineかどこかで見た覚えがあるんだけど……。 そのかわりに見つけたブログ記事。 この感覚はわかる。↓

スマートフォンやタブレットばかり使っていると頭が悪くなるんじゃないか - シロクマの屑籠 (id:p_shirokuma / @twit_shirokuma) http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20130514/p1

 

 

このノートに寄せられたコメントを一部抜粋。

▷確かに、LINEスタンプは授業中の落書きにそっくり。 授業中の手紙交換にも近い気がする。既読かどうか分かるし、既読になってから返事がくるまでのそわそわ感とか…。

▷とても入りたかった話題なので、所感を少しだけ。

・LINEの「既読」と「スタンプ」は、コミュニケーションの往来を加速させるもの。

・なぜ「既読」の表示は相手側にだけ出て、自分の側には出ないのか

・「相手が『既読』表示を見た」という表示があってもいいのではないか

・でも、そういう表示はない。「相手側に『既読』という表示が出ていること」を心の中だけで感じるからこそ、僕らは相手への配慮を感じ返事をしなければいけないような気持ちになっているのだと思われる。

・こちらの行動は見られている、という感覚は自分の行動を規律化する。これはフーコーっぽい。

・LINEに見る「監獄の誕生」

・スタンプは基本的に「あいづち」である ・「おもしろい」「かわいい」「そうなんだ」「がんばろう」「にやり」等々 ・日本語は特に会話の途中にあいづちが多い。対面状況よりも、仕切りを置いた関係でのコミュニケーションに特化している。相手が自分の話を聞いているかどうかは、向こうからの「あいづち」で判定する。

・LINEはその「あいづち」そのものにメッセージを乗せた。たとえばキャラの微妙な可愛さ、キモカワさが「そのスタンプ面白いね」というスタンプの図柄そのものについての会話を誘発する

・結果、気付いたらスタンプだけで会話する状況に・・・ ・これは言葉の薄さなんてものじゃなく、日本人特有の行間を読む能力、絵からストーリーを連想する能力

・スタンプはその特性を捉えた、巧妙な機能だと思う

 

 いただいたコメントの中で特に気になったのは、「“既読”を相手が確認した」という通知機能がない、というところに注目している点。 まぁ、「既読」「“既読”を確認」ということがいちいち可視化されるようになったらツールとして複雑ですし、「既読を確認したかどうか」を確認する機能がないことはわかるんですが、よく考えたら、「既読」になったかどうかだって、プッシュ通知がきたりするわけではないんですよね。 ささやかに、メッセージの横に「既読」の表示が出るだけ。 そんな「既読」表示でこんなにもヤキモキする人が大勢いること、ちょっと滑稽にも思えますが、不思議で愛しくも思えてきます。